さまざまな家族の形を綴った「木陰の物語」を読み
「私の場合はこう、私はこう思う」と感じたことを書き込んでください。
この場が家族を学ぶきっかけになれることを願っています。
娘の進路説明会は欠席させてもらった。娘から説明会の内容の細かいメモを渡され、「親が欠席したのはうちだけだった」と後々までなじられることになるけれど、「あなたの進路だから自分で考えて好きに決めてね」という意図は伝わったかなと思う。
時代は急ぎ足で変化していて、老害にならないように気をつけてはいても、つまらないアドバイスばかりしてしまうから、にこにこ笑って話しを聞くくらいでいたいと思う。
(2011年12月に書いた感想です)
娘は初志貫徹して舞台人になった。団こと葉(本名)で劇団四季の舞台に現在(2011年12月)も立っている。オーディション連続の厳しい日常をくぐり抜けて、もう10年。中堅どころとして頑張っている。
バレエ教室の仲間や高校新体操部の同級生、そして東京の専門学校(舞台芸術学院)での同級生など、たくさんの人たちに支えられて、今も交流は盛んらしい。
あの時、親に反対されて、別の選択をした人たちもみな、それぞれの道で、自分の花を咲かせている。そんな人たちが地元公演のある時には、みんなで観劇に来てくれるという。
私も初めの頃は親バカで、最近はただのファンとして、ミュージカルを観ることが増えた。ハラハラ、ドキドキすることもすっかりなくなった。
親が子どもの未来を決められるわけではない。予言者などになれはしない。その時にできることを、精一杯するだけで十分だ。そして叶うことなら、後で正しかったと振り返れることをしておきたいものだ。
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団士郎さんの「木陰の物語」の物語・コメント抜粋です。