さまざまな家族の形を綴った「木陰の物語」を読み
「私の場合はこう、私はこう思う」と感じたことを書き込んでください。
この場が家族を学ぶきっかけになれることを願っています。
『家族の練習問題 1 ~木陰の物語~』 に収録(P117〜) 購入はこちら
配偶者の親の介護のために、早めに退職したと語る妻がいる。長期化する介護の間、解放された後のプランを幾度となく聞かされた。
「結局、男は女に押しつけるのよ!」と憤慨して語る人もいた。
ところがこの中に、上世代を見送ってしばらくして、ヘルパーの資格を取って、介護の仕事を始めた人が少なくない。あんなに嫌がっていたのに……と思うが、それが人間の不思議で興味深いところだ。
人は自身が想像する自分よりも、時にはなかなか大したところがあるものだ。
「その時は、そうしか思えなかったけど、いろんなことを学んだのよね。食べていかなきゃならないしね。この仕事はお義母さんからのプレゼント」
超高齢社会と言われる中で、介護にまつわる物語は、何百、何千と、日々産み出されている。いろんなことを言うが、結局はその渦中、当事者になった人が引き受けて生きる。そこでできることををしておくのが、自分のために一番良いことなのだろう。
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団士郎さんの「木陰の物語」の物語・コメント抜粋です。
この話を読んで、強さとは何だろうと考えてしまいました。兄弟だからこそ、それまでのうらみつらみもあって、相手の立場に立って考えることは難しいかもしれないけれど、相手の立場でどう感じるかをよく考え、接したいと思いました。
親が高齢になり、元気で有り難いですが、身の回りの片付けやちょっとしたフォローが必要になってきました。
いろいろな気持ち、事情がありつつ、続けていられるのは、このお話が励ましてくれていた部分もあったと気付きました。出来ることをしていこうと思います。